1921年に創立された「大塚製薬工業部」を前身とし、大塚グループの源流となっている株式会社大塚製薬工場。社名に「工場」と付く会社は珍しいかもしれません。これは、1940年にその名を「大塚製薬工場」に改めて以来、大塚グループ発祥の会社である誇りを持って、大切に引き継いでいる社名なのだそうです。
同社の製品は、TVCMでもおなじみの経口補水液「オーエスワン(OS-1)」や「オロナインH軟膏」などが有名ですが、70年以上にわたる輸液(点滴)事業への取り組みを経て、日本の輸液の過半数のシェアを占める、リーディングカンパニーでもあります。また新たな分野の研究開発にも積極的に取り組み、国内外で幅広く事業を展開し、世界中の患者さんや医療従事者により良い革新的な製品をお届けすることを目指して活動されています。
今回ご案内する本社の社員食堂では、大塚グループ製品の効能の紹介やメニュー化など、製品を社員の健康に役立てるとともに、社員同士のコミュニケーションの場にもなっています。
まとめ
健康への取り組みが社内外からも高評価の社員食堂
大塚製薬工場の社員食堂で最も特徴的なのは、自社社員が食堂を運営していること。
大規模の食堂の場合、多くは食堂運営会社に委託しますが、一日500食前後も利用される規模にもかかわらず、社員食堂専属の社員が食堂を切り盛りしています。そのため社員との距離が近く、様々なイベントやメニュー展開が行なわれるそうです。
また製薬メーカーということもあり、社員にも健康に関する知識が高い反面、多くの社員が公私とも自動車を利用することから、慢性的な運動不足に悩む人が多いといいます。そういった事情もあり、会社としては血圧測定などが簡単にできるヘルシーコーナーを一角に設置しているほか、「積極的に野菜の摂取量を増やして欲しい」とのことから“お代わり自由のサラダバー”を設置(定食にサラダバーがセットになっている)しています。これは「食事の内容をおいしいもの志向から健康志向へ」変えて欲しいとの考えですが、強制ではなく社員が選択できる自由さも残しています。
「利用頻度はかなり高い。食べやすい仕組みを用意すれば、野菜の摂取率も高まる」(総務部:楠元副部長)とのことなので、社員の健康力向上を目指す企業は参考にしてはいかがでしょうか。
健康以外での取り組みは、社員に人気のスムージーやドライフルーツなどのスイーツを呼び水とし、食後はリラックススペースへと流れる動線を作るなど、社員同士のコミュニケーションを活性化する施策も行なわれ、社員からも好評だそう。
健康診断受診率4年連続100%達成、インフルエンザ予防接種の派遣社員を含む接種費用の全額負担、ノー残業デーの推進など、社員とその家族の健康維持・増進に向けた取り組みを実践されており、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰表彰する制度として、経済産業省と日本健康会議が共同で選ぶ「健康経営優良法人 2018~ホワイト 500~」にも認定されるなど、健康に関わる企業として社内外から高く評価されている大塚製薬工場さんの社員食堂でした。
徳島県鳴門市撫養町立岩字芥原115
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【企業活動リリース】 2019/5/10大塚製薬工場、鳴門市(徳島県)と「健康で安心して暮らせるための
地域づくりに関する包括連携協定」を締結