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あの海○雄山も唸るかもしれない、いまどきの社員食堂。

社員食堂訪問記

社食File.24 太陽ホールディングス株式会社

今回ご紹介するのは、エレクトロニクス製品などに使われているプリント配線板の表面を覆い、電子回路の絶縁膜となるインキ(ソルダーレジスト)の世界的メーカーである太陽ホールディングス株式会社です。
2001年1月に東京証券取引所市場第一部に上場。主力製品ソルダーレジストはスマホやパソコン、家電や自動車などに当たり前に使われており、そのシェアは世界で60%超! 私たちの身の回りにある電子機器のほとんどに使用されているのです。
社食ドットコムは、そんな太陽ホールディングスさんの研究陣を支える社員食堂に注目しました。そのポイントとは…。
それでは早速ご案内いたしましょう!

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三井 康敬(みつい やすたか)

埼玉県生まれ、学校卒業まで嵐山町で育つ。子供時代には会社近くの川で泳いでいたことも。関西系の化学会社を経て太陽ホールディングスへ入社。現在、研究本部研究一部課長を務める。2013年春より始まった研究開発拠点である嵐山事業所のリニューアル計画を推進する中で、食堂のプロジェクトにも携わる。

社員食堂のキーパーソン

会社のバックアップで実現した「ありえない社員食堂」プロジェクト!
三井 康敬
(太陽ホールディングス株式会社 研究部)

太陽ホールディングスの研究拠点は、埼玉県の嵐山(らんざん)町にあり、そこで働く社員の多くは自分のデスクでパソコンの画面に向かいながら食事をしていたといいます。そんなことから仕事以外にコミュニケーションを取る時間が非常に少なかったそうです。

社食を新設するにあたり、社員間のコミュニケーション向上を目的にするケースは多いのですが、こちらの社食の目的はそれだけではありませんでした。

一体どのような目的で作られたのでしょうか。

プロジェクトを推進された三井さんに話をうかがいました。

地元密着型社員食堂ができたきっかけ

これまでも食堂はあったのですが、会議室のような雰囲気で、あまりにも殺風景だったものですから内装だけでも少し綺麗にしたいと思い、会社に提案しました。

ところが社長のほうから、「もっとちゃんとした食堂にしたらどうか?」という逆提案を受けたのです。

これを受け、「それなら会社のコミュニケーションの場として活用しよう」と始動しました。

パーティーなどの時は壁を取り外して、隣室の会議室も会場に!

「太陽ホールディングスにいけば美味しいランチが食べられる」と名物にでもなれば、遠方の取引先の方も来やすいし、話も弾む。ゆくゆくは「地元とのコミュニケーションにも活用」。そういう使い方もあるのではないかと方向性が示されたのです。

当初考えていたものとはだいぶ様相が変わり、「ありえない社員食堂」をコンセプトに、地域貢献も視野に入れた新食堂開設のプロジェクトがスタートしました。

家具業界の常識を越えてできたダイニングセット

これを具体化していくにあたり、単にお金をかけて食堂を新しくしましたというのでは面白くないので、もっと何かに貢献できるようにしたいと考え、食材や建材については地元のものにこだわることにしました。

食材は地元の直売所などで購入することで調達のメドはたったのですが、悩んだのは、食堂に使う机と椅子です。

地元で家具づくりをしているところへの依頼を考えていたのですが、ネットや雑誌に紹介されているような家具工房は、一人親方のようなところが多いんですね。社員食堂用なのである程度まとまった数の机・椅子を一定期間でつくらなければならず、製作日程が折り合わない。

しかも埼玉県の木材を使いたいという希望を伝えると、「埼玉県の木ってないんですよ」という答えが返ってきました。埼玉県の材木というとスギやヒノキが多いのですが、家具職人さんは、スギやヒノキは材料として考えてないわけです。やわらかくて傷がつきやすいスギやヒノキは家具、特に椅子には向かないというのが家具業界では常識だったのです。

私たちは、そんな業界の常識にとらわれることなく、スギで机や椅子をつくってくれる工房がないかさらに探しましたが、なかなか見つかりません。

「これは諦めるしかないのか」

埼玉県の家具工房に製作を依頼するという計画が頓挫しかかった時、偶然、埼玉の材木を有効利用しようという材木組合さんを見つけ、早速アプローチしたところ、「一緒にやりましょう」と協力いただけることになりました。

実際にスギで椅子を作ってみると、強度を増すために太くするのですが、持ってみると軽いし、温かみもある。なにより座り心地も良いということで社員にも大好評となっています。

強度を高めるために太めのつくりとなっているが、意外と軽く、持ち運びもラクラク!

弊社の製品づくりも同じですが、諦めずに突き詰めていくことで初めて新しい扉が開かれる。今回は椅子づくりをとおしてそれを実感しました。

こうして2014年の8月に社員食堂「嵐山食堂」が完成したのです

今後は地元の方に向けたイベントの実施や、協力いただける地元の農家さんと一緒に食材の安定供給を目指すなど、地元とのコミュニケーションをより一層図り、ますます普通ではありえない社員食堂にしていきたいと考えています。

「嵐山食堂」は地元密着型企業が目指すべきスタイルの社員食堂だった!

太陽ホールディングスさんの社員食堂の特長は、神社等も手掛ける地元の左官職人さんに施工いただいたり、なるべく地元産の木材や食材を使用することなどを通して、社員だけでなく、地域の人とのコミュニケーションの場にするというものです。

本来、社員食堂は会社内にあるため、社員の使い勝手を優先することや、建物内の機密情報管理などの観点からも一般開放は行なわないことがほとんどです。

そんな中、トップの判断で「地域社会に貢献する場」というコンセプトでの食堂を新設。その結果、社員にも地域にも好評を博する社員食堂が完成したのです。

企業と地域の関係をつくっていく上で、社員食堂を活用するという太陽ホールディングスの社員食堂モデルは、同様に地域社会に根付こうとする企業の参考になることでしょう。

 

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