社食.com

あの海○雄山も唸るかもしれない、いまどきの社員食堂。

社員食堂訪問記

社食File.22 ソフトバンクグループ

今回の社員食堂は、東京・汐留に本社を置くソフトバンクグループ。2007年にソフトバンクグループ通信3社の人事制度などを統合した際に、さまざまな社内改善プロジェクトが立ち上がりました。その際、社員食堂としても日本一をめざすため、社食改善プロジェクトを開始しました。
座席数は1150、総床面積は1000坪。現在のメニューはランチ21種類(モーニング5種類、ディナー9種類)、小鉢やパンなどを含めた全メニュー数は「122」、テイクアウトを含めると「155」という「メガ社食」となっています。
また、リラックス空間としてサッカーゲーム、ビリヤードといった施設を導入しているなど、「食」「眺望」「空間」といった要素で高水準の社員食堂を実現しています。
それではソフトバンクグループの社員食堂をご案内しましょう!

画像をクリックすると拡大します↓

藤本JOHNNY孝博氏

藤本JOHNNY孝博(ふじもと・じょにー・たかひろ)

1964年大阪生まれ。大手外食産業ではモチベーションを向上するチームビルディングの達人として、最年少営業部長に。当時の社長の懐刀といわれるほど厚い信頼を得ていた。2010年独立後、孫正義社長の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア外部1期生として入校。その後ソフトバンクモバイルへ入社。

社員食堂のキーパーソン

社員食堂に革命を起こす男
藤本JOHNNY孝博
(ソフトバンクモバイル株式会社 総務本部 社員サポート推進部 担当部長)

ソフトバンクの社員食堂は、その広さや眺望、メニュー数の豊富さ、創業30年記念イベント「ソフトバンクオープンDAY」などにより設立当初から注目度の高い食堂でしたが、「マンネリ化という壁にぶつかってきていた」といいます。

そんな中、好調期の大手外食産業で営業本部長だった藤本氏が、ソフトバンクアカデミアでの活躍を1つの契機にソフトバンクモバイルに入社することになり、その後「世界一の社員食堂をつくる」という目標を掲げると同時に、次々と社員食堂の常識を打ち破るメニューやイベントを行なっています。

そんな藤本氏に社員食堂改革に込める情熱の源泉をお尋ねしました。

社員食堂の常識を壊す! 社食界の「ラ・マンチャの男」

――社員食堂を改革しようと考えたきっかけは何ですか。

「前職の大手外食産業には社員食堂がありませんでした。ソフトバンクの社員食堂は有名だったこともあり、すごく期待して食べたんですが、全然美味しくなかったんです。

『何で美味しくないんだろう』と思い、そこで様々な会社の社員食堂を訪問し、リサーチすることにしたのです。話をきいているうちに、社員食堂で美味しいものを提供しようとしても、どうしてもコストありきのメニューづくりとなってしまうことがわかりました。それが社員食堂の常識だったのです。

私の好きな『ラ・マンチャの男』のドン・キホーテのセリフに『事実は真実の敵なり』という言葉があります。この社員食堂の常識に挑む人は今までいなかったのですが、みんなに美味しいものを食べさせるために社員食堂がある、と考える私は違いました。自分にとって社員食堂のあるべき姿は、美味しくてワクワクする空間です。そのためにいろいろな障壁があっても、そんな常識ならぶち壊してしまおう! と。

『ラ・マンチャの男』では『一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、あるべき姿のために戦わないことだ』 というセリフもあります。

どんなことでもそうですが、常識といわれることを鵜呑みにせず、本当の目的に向かうことが大事です。『気高き心が許さない』という想いで、社員食堂改革に着手しました」

自分の目と舌でゼロからつくった「JOHNNY家ラーメン」

――実際にどのようなことを行なったのでしょうか。

「まずは目標を共有することから始めました。チームビルディングは大手外食産業で極めていましたから、食堂運営業者さんに『世界一の社内レストランをつくりましょう。そのためにどうすればよいかを考えましょう』と、呼びかけ、『世界一になるためには、既存の社員食堂の概念を壊す必要があります。それを実現したらすごいことですよね、社員が喜び、そして感謝されます。それを一緒にやりましょう』と伝えました。

さらにそれまでは食堂運営会社任せだった、メニュー作りやレシピなどすべてに口を出すようにしました。味覚に関しては自信がありますので、メニュー改善に全力投球したのです。

ソフトバンク完全オリジナル。JOHNNY家ラーメン

たとえばラーメン。一般的に社員食堂のラーメンは『安いけど美味しくない』らしいのですが、ソフトバンクで現在提供しているのは「JOHNNY家ラーメン」。今では大人気メニューのひとつですが、このような一流のラーメン屋のクオリティを毎日提供できる社員食堂は日本中でソフトバンクだけでしょう。これは食堂運営会社任せにせず、担当者が仕入れからレシピまで自分の舌と目をフル活動して初めて実現が可能となるからなのですが、私が知る限り、担当者がここまで運営にコミットしている社員食堂はありませんから」

ぶっちぎりに世界一の社員食堂をつくる!

――ソフトバンクの社員食堂はどのようになっていくのでしょうか。

「私が好きなのは『一番、人間、笑い、美味しいもの』ですので、世界一の社員食堂をつくるのに私以上の人物はいないでしょう。今後も他の社員食堂とはまったく違う、ぶっちぎりの社員食堂を目指しています。現在はメニューだけが注目されていますが、もっとビックリするような仕掛けを入れていきます。

私たちは孫正義社長とともに世界一の企業となることを目指しています。でもそれより先に社員食堂で世界一を実現させますけどね(笑)」

「最近のソフトバンクの社員食堂がすごいらしい」

ソフトバンクの社員食堂は、その広さやメニュー数の豊富さ、創業30年記念イベント「ソフトバンクオープンDAY」などにより設立当初から注目度の高い食堂でしたが、ここ数年でさらにパワーアップしている、という声をよく聞くようになりました。

その内容は「とにかく味が美味しくなった」「毎日メニューが変わるのでランチが楽しみ」といった社員からの絶賛の声です。

「ソフトバンクの社食に何があったのか?」こんな疑問を解決すべくソフトバンクさんの社員食堂にお邪魔しました。

取材を通してわかったことは、徹底した味へのこだわり、そして提供するメニュー数。量も質も高いレベルを実現している社員食堂であるということです。

従来型の社員食堂の場合、定番メニューが日々繰り返されることも多いのですが、ソフトバンクさんの社員食堂では、日々新しいメニューがこれでもかと投入されています。しかも頻繁にイベントが開催されるため、利用する多くの社員が「今日はどんな食事だろう?」とランチタイムを楽しみにしているといいます。

社員食堂は単に食事をするだけでなく、もっと可能性を秘めた場所です。社員食堂が社員にあたえる影響は、一般に考えられているよりもっと大きいものがあります。これから伸びる企業は、社員食堂を見ればわかる、といっても過言ではありません。

そういった意味でも、今後のソフトバンクさんには期待大ですね。

 

  • 社食File.21 ヤフー株式会社
  • 社食File.23 アマゾンジャパン株式会社 / アマゾン データ サービス ジャパン株式会社